過払い金請求をするとブラックリストに入る、入らないの話を何回か
させていただきました。
その中で過払い金請求はブラックリストに載らない、などといい加減なこと
を書いてしまいました。情報が錯綜及び少なく申し訳ございませんでした。
自分は既に債務整理をして居ますので当然ブラックリストなのですが、
過払い金請求というものと債務整理というものの関係がいまいち理解できて
いませんでした。
そこで、私はインターネット上にある弁護士・司法書士の事務所に手当たり次第
確認しました。結果的には過払い金請求というのは、債務整理という位置づけに
なるようです。
この位置づけというのがポイントで本来債務整理と過払い金請求は性格が
違うものなのです。
元々、弁護士・司法書士事務所は債務整理は以前から業となしておこなって
おり、その際には利息制限法で引き直しということを行っていたのですが
あくまでそれは債務整理の一部であったものです。債務整理は支払い
困難になったものの一つの方法ですが、昨今は支払い困難でなくても
不当な利息を返還を求めて過払い金請求をする方が増えてきたことにより
今までよりも仕事が増え非常に喜ばしい状況であるかと思います。しかし
弁護士・司法書士事務所の多くはあくまで債務整理の一環として片付けて
いるような気がしてなりません。平然とブラックリストに載ると言ってのける
その態度には、ブラックリストに載ることへの疑問・問題意識が感じられません
彼らにしてみれば、債務整理も過払い金請求もやることは同じですので
ブラックリストに載ろうが載るまいが関係なしともとれる雰囲気でした。
これはあくまで主観ですし、全ての弁護士・司法書士さんがそうだと
はいえませんが。
現在では
過払い金請求をするとブラックリストに載る。これは
どこの弁護士事務所・司法書士でも同じ答えでした。
ただし、弁護士事務所にしても、司法書士にしても個人信用情報機関の人間
ではないので確実に載るか、載らないかは断言できないようですが
載るという意見が100%で、しかし100%とも言えないという煮え切らない言い方
をするところも多かったです。債務整理とは縁のない人が今まで通り支払ってい
ればブラックリストには載らないのです。しかし、ここでこの人が過払い金請求を
すると、この人は債務整理というブラックリストに載ってしまうのです。ここで債務
整理という言葉そのものが、信用情報機関に載るのかは、また不透明な部分で
信用情報機関に委ねられており、中には契約変更というちょっと債務整
理よりも穏やかな名前に変更して記録をするところもあるそうです。契約変更という
名前であってもブラックリストであれば名前が変わっただけで意味がないのですが
体の良いブラックリストではないかと思えてしまいます。
貸金業者は利息返還をされたせめてもの腹いせにブラックリストに掲載しているか
とも感じられるのは私だけでしょうか。
中には不当利息を返還請求してブラックリストに載ることは個人の権利を脅か
す名誉毀損に相当する、ということで消費者金融と個人信用情報機関を相手に
訴訟をする礼も増えており、現在訴訟中というものも数あるそうです。
現在遅滞なく支払っている人で、過払い金があり戻ってくる過払い金
となくなるであろう借金の代償に、ブラックリスト入り余儀なくされる状況です。
また、既に完済しているものは過払い金請求をしてもブラックリストに載ること
はないらしいのですが、これも支払い中と比べて載る確率が低いというだけで、
絶対に載らない、という保証もないようです。
過払い金請求をしたくてもブラックリスト入りを恐れてしない、というのはまじめ
に支払いをしているものが損をする不公平な状況であると言えるでしょう。
まとめ
①たとえ遅滞なく支払っていても、現在支払い中の借金の過払い金請求はブ
ラックリストです。
②支払い完済後の過払い金請求はブラックリストに載る可能性は少ないが
絶対ではありません。
③借金返済が苦しいので行う債務整理はブラックリストです。(やることは
利息制限法による引き直しと過払い金があれば、過払い金請求、そして以後の
利息の減免の交渉などをする。債務整理の中でも過払い金請求をするので
債務整理ではない、過払い金請求とは性格が違う)
④弁護士・司法書士の腕の良し悪しでブラックリストに載る載らないは影響しない
⑤現在支払い中の方は支払い終了までガマンして支払い、支払い完了後に
過払い金請求をしたほうがブラックリストに載る可能性は低い。
(支払い完済後10年間は過払い金請求ができる)
⑥過払い金請求がブラックリストに載るということの損害請求訴訟の判決如何に
よっては今後ブラックリスト入りはなくなる可能性もある。
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